さいたま市浦和区高砂1-16-12【地図へ】
JR浦和駅直結・アトレ浦和West Area4階
TEL: 048-883-4112
あせもとは、「汗疹」とも書き、文字通り汗をかくことによって生じる皮膚症状の総称です。
汗を皮膚表面まで運ぶ「エクリン汗腺」が何らかの原因で閉塞することにより、周囲の組織に汗が漏出し発症します。
具体的には、「水晶様汗疹」「紅色汗疹」「深在性汗疹」の3つがあり、特にお子さんでは前者2つがよくみられます。
水晶様汗疹は、汗が皮膚表面の角層内〜角層内に貯留することで発症し、直径数mm大の透明な水ぶくれ(小水疱)がみられます。
赤みやかゆみを伴わない点が特徴であり、大人の方でも高熱を出したときや、過度の日焼けを生じた際にみられることがあります。
水晶性汗疹は通常2〜3日で自然に落ち着くため、特に治療の必要はありません。
紅色汗疹は水晶性汗疹よりもやや深い、表皮の中に汗が貯留して形成されます。
水晶性汗疹とは異なり、赤みを帯びた小さな水ぶくれ(紅色小丘疹)がみられ、強いかゆみを伴います。
二次的に細菌感染を生じることがあり、この場合は特に「多発性汗腺膿瘍(あせものより)」と呼ばれます。
膿が溜まった赤いブツブツ(膿疱)がみられ、痛みを伴うことが特徴です。
また、かゆい部位をかきむしった結果、とびひ(伝染性膿痂疹)を発症することもあります。
紅色汗疹の治療として、かゆみがある場合はステロイドの外用薬を用いますが、二次感染に対しては抗菌薬の外用、もしくは内服が必要です。
紅色汗疹を繰り返しているうちに、表皮のさらに奥深く、真皮の中に汗が貯留するようになった状態です。
かゆみはないものの、発汗時に青白く平らな盛り上がり(扁平丘疹)が多数見られます。
■高温多湿の環境を避け、汗はこまめに拭き取るようにしましょう。
■特に紅色汗疹では二次感染のリスクがあるため、通気性の良い服を着用し、清潔を保つよう努めてください。
■必要に応じて、ステロイドや抗菌薬など、処方された薬剤を使用することで早めの改善が期待できます。