水虫(足白癬/爪白癬)

水虫(足白癬/爪白癬)とは

足白癬、爪白癬は、それぞれ足や爪に白癬はくせん菌という真菌(カビ)の一種が感染する疾患です。

足白癬を俗に「水虫」、爪白癬を「爪水虫」と呼ぶこともあります。

水虫(足白癬/爪白癬)の症状

①足白癬

足白癬は症状によって、(1)趾間型、(2)小水疱型、(3)角質増殖型(角化型)の3つに分けることができます。

  • 趾間型: 足白癬の中では最も多く、特に足の第4趾間(薬指と小指の間)によく生じます。赤み(紅斑)や小さな水ぶくれ(小水疱)、かさつき(鱗屑りんせつ)などがみられます。
  • 小水疱型: 土踏まずや足趾(指)の基部、足の横(足側縁)によく生じます。小さな水ぶくれ(小水疱)が多発し、多くはかゆみを伴います。
  • 角質増殖型: 足の裏(足底)、特に踵部分によく生じます。かゆみはほとんど認めず、角質の肥厚が主な症状です。ときにひび割れ(亀裂)を生じ、痛むことがあります。

②爪白癬

爪白癬の症状は主に爪の混濁・色調変化(白、灰、黄色など様々です)と肥厚、変形です。

爪表面のみが混濁するもの、爪の先端から根元へ拡大するもの、逆に根元から先端へ拡大するものなど、症状の進展にもいくつかのパターンがあります。

通常、かゆみは伴いません。

また、足だけではなく手の爪に生じることもあります。

水虫(足白癬/爪白癬)の診断

足の皮むけや爪の肥厚など、水虫に似た症状を呈する疾患は他にもいくつか存在します。

そのため、水虫の治療を始める前には、検査をしてしっかりと診断をつける必要があります。

水虫の検査は、一般に、足や爪周囲の皮膚の一部(角質)を剥がし、プレパラートに載せ、顕微鏡で内部にいる真菌の存在を確認することで行います。

【水虫の相談で受診される患者さんへのお願い】

「市販の水虫薬を塗っても足/爪の症状が治らない」との訴えで受診される方がいらっしゃいますが、水虫の薬(抗真菌薬)を外用中は、例え本当に水虫であっても、顕微鏡の検査で菌が検出できなくなる場合があります。

確実に菌の有無を判定するために、1〜2週間、市販薬・処方薬に限らず水虫薬の外用を中止してからの受診をお勧めします。

水虫(足白癬/爪白癬)の治療

検査を行い水虫の確定診断がついた後は、通常、抗真菌薬の外用(塗り薬)で治療します。

足白癬の場合は、1日1回の外用を行い、数ヶ月間外用することで症状の改善が見込めますが、症状が消失したようにみえてもわずかに菌が残存している可能性があるため、その後も1カ月程度追加で外用するのが良いといわれています。

爪白癬の場合は、塗っているうちにきれいな爪が生えてきて、完全に生え変わったら治療を終了します。

そのため、爪が伸びるスピードにもよりますが、半年以上の治療が必要です。

また、角化型の足白癬や爪白癬では、難治の場合に内服(飲み薬)での治療を行うこともあります。

内服治療を行う場合は、定期的な血液検査(肝機能など)が必要です。

水虫(足白癬/爪白癬)と診断されたら

■処方された水虫の外用薬(塗り薬)は1日1回、入浴後に外用してください。

■塗り薬にかぶれることがありますので、使用中に赤みやかゆみを生じた場合、外用を中止して医師に相談してくだささい。

■靴は通気性の良いものを選び、ときどき脱いで風を通したり、連続で同じ靴を履かないよう(靴の中でも菌は増殖するため)ローテーションすることも考慮しましょう。

足白癬については、以下のブログでより詳細に解説していますので、どうぞご覧ください。