さいたま市浦和区高砂1-16-12【地図へ】
JR浦和駅直結・アトレ浦和West Area4階
TEL: 048-883-4112
粉瘤とは、アテロームや表皮嚢腫とも呼ばれる、顔や首、体幹に好発する良性の皮膚腫瘍(できもの)です。
通常表面は正常の皮膚色で、皮膚がドーム状に盛り上がってみえ、皮下にはやや硬いしこりを触れます。
このしこりは皮膚の一部が皮下に陥入(=入り込むこと)して袋状になったものであり、外から観察したときに「ヘソ」、すなわち袋が外と交通している部分が黒い点としてみられることもあります。
大きさは通常1〜2cm程度ですが、中には5cm以上に及ぶ場合もあります。
上記のように、粉瘤は通常正常色の腫瘍で、痛みやかゆみは伴いませんが、炎症を生じると赤みを帯び、腫れ、痛みを伴います。
これを炎症性粉瘤と呼び、主に袋の中に溜まった角質成分に対する反応ですが、細菌などが二次感染することもあります。
炎症が強くなると、ときに皮膚が破けて中から膿が排出されます。
粉瘤の治療は、切除(手術療法)が基本となります。切除の方法には大きく分けて「くり抜き法」「紡錘形切除」の2種類があります。
粉瘤の表面に円形のメス(デルマパンチ、トレパン)で数mm程度の小さな穴を開け、その穴から粉瘤の内容物、次いで袋を取り出す方法です。
傷が小さく済むという点が最大のメリットですが、サイズが大きなものや、炎症を生じた後の粉瘤(周囲の組織との癒着が強い)では、取り残し・再発のリスクを考慮する必要があります。
粉瘤の周囲の皮膚ごと、袋を切り取る方法です。
目視下に切除を行うため、再発が少ない一方で、くり抜き法と比較して切除後の傷跡が長くなる、出血のリスクが増すなどのデメリットも存在します。
当院では、粉瘤に対して主に「くり抜き法」を用いた日帰り手術を行なっている他、炎症(腫れ・痛み)を生じているものに関しては応急処置としての切開・排膿にも対応しております。
お困りの際は一度ご相談ください。